高専の良さとは?私が思う高専の良いところ。高専5年生が語る、実際どうなのっていう話。
今日は高専生活最後の文化祭。
時間というものは何て儚いものなんだろうと思ってしまう。
あっという間だった。
けど、毎年色々なお店を出して、みんなと協力して、どの文化祭も最高に有意義だった。
1年生の頃は、フライドポテトと野球部のOB戦。
2年生の時は、野球部でのみなみんラーメンと農林同好会のドーナッツ屋さん。練習の後、部室で看板作って必死に宣伝してラーメン作っていたのが懐かしい笑。
3年生の時は、農林同好会のポップコーン屋さんとちょこっとラーメン屋さんの手伝い。台風の影響で2日目が中止になって、ポップコーン屋さんは大赤字。みんなにお金を徴収して回るのが大変だった笑笑。
後、みんながやるぞーっていう気持ちになるチームにするにはどうすれば良いか凄い考えてた。一人一人の個性とか良さを引き出して、みんなが自由に力を発揮できるために自分ができることは何だろうと。そういうことを学ばせて貰った後輩たちには感謝。今日後輩たちが、頼もしく天ぷらを揚げていたのを見てめちゃくちゃ嬉しかった。農林同好会は先輩が作ったもの。それを後世に残していきたいなと強く思っていたので、少し安心した。大丈夫だろうと。
4年生の時は、クレープ屋さん。去年の赤字を受け、絶対に儲かると思ってクレープにした。クレープを作る達人になった気がした。売り上げも良く大成功。達成感に満ち溢れていた。
そして”森のミュージアム”。森とアートを融合するという生まれて初めての体験をした。これが大人の方に凄い好評で、とてつもなく嬉しかった。木と電話することができるような作品や、森の時間を表現したもの、鏡を使って木の中に入っていけるような作品、森のヴィーナスなどなど。
5年生の今年は、文化祭を外から見れた。いつも、何かやっていて文化祭をちゃんと回ったことが無かったので今年は何もやらないで、高専の文化祭ってどんなものなんだろっていうのを知ろうと思った。それといつまでも5年生がやっていたら、後輩のためにはならないし。
そして嬉しかったことに、
文化祭で尊敬している先輩に2年ぶりに会って話すことができた。
とにかく必死だった1,2年 のことを思い出してしまい、涙が出そうになった。
・
・
高専はめっちゃ良い学校だなと個人的には思う。
多分どの学校に行っても良かったと言ってるかもしれないけど笑。
学校の仲間は面白くて、尊敬できて、優しいし。
その優しさに何度救われたことか笑。
自由で何にでも挑戦できるし。
受験で点を取るためのテクニック的な学問じゃなく、実際に活用するための勉強を教えてくれるし。
世の中で成功している人と話す機会をどんどん与えてくれるし。
自分の研究ができるし。
お金はあるし。
優秀な仲間に囲まれているし。
指導教員にはいつもボロクソに叩かれ、突っ込まれ、
私が気付くまで、教えてくれず
冷や汗をかきながら自分の研究についてディスカッションするけど
それも全部私を成長させるためだと知っているし。
だからやりがいがあって楽しいし。
好きなだけ実験はできるし。
好きなだけ失敗はできるし(今の内にめちゃくちゃ失敗しておこう笑)。
トライ&エラーの考え方だけじゃなく、必死に考えて必要最低限のコストと労力で成功させるための完璧な実験デザインを作るよう練習することも大事だと教えてくれるし。
先生方は常に忙しそうにしてるけど、質問すれば付きっきりで教えてくれるし。
最高に分かりやすく、かつその場かぎりの知識じゃなくて、これから先のことを考えた教え方をしてくれる先生もいるし。
学科が5つあって、友達から色々な分野の面白さを聞くことが出来るし。
学校をぶっ壊したいとかいう(良い意味で)、最高に面白い友達もいるし(まじでお世話になりすぎてる。多分、この友達がいなかったら高専生活絶対楽しくない。俺に出来ることは何でも言ってくれ!)。
どうでも良いようなことを議論できる友達もいるし。
野心に満ち溢れた最高にいかしてる友達もいるし。
宇宙というでっかい夢を持ってる面白い先輩をいるし(宇宙規模で尊敬しています(^_^))。
何でも受け止めてくれて、一緒にいるだけで優しい気持ちになれて、ずっと一緒にいても会話が途切れず、よく一緒に遊びに言ってくれて、精神的に支えてくれる友達もいるし(この人がいたから編入試験受かったんだと思ってる、勝手に)。
山登りに連れて行ってくれるアウトドアな友達もいるし。
小さいことは気にしなさそうな、楽しい友達もいるし。
交換日記という一見子供っぽいことに、1年以上も付き合ってくれている、一緒にいるとめちゃくちゃ楽しくて、そして私が落ち込んでいるとき素直に隠さずにいられる人で、いつも笑顔で(その笑顔にいつも励まされる)、私のわがままにも付き合ってくれて、海外に行くきっかけもくれて、明るい心もくれて、来年から離れてしまうのがめちゃくちゃ寂しい友達もいるし。
野球部の仲間は本当に仲間だし。
後輩は優秀で面白くて変わった人ばっかりだし。
高専の空は綺麗だし。
綺麗な山が見えるし。
悩んだときに行く農林の丘は、心を浄化してくれて、最高に好きな場所だし。
森カフェは、自然に溶け込めるし。
外で昼寝をすると気持ち良いし。
幽霊は出ないし。
図書館の受付の人は、30 mくらい離れていても必ず挨拶してくれるし。
誰かと話してる途中でも必ず挨拶してくれるし。
体育の授業は、自由で楽しいし。
紅葉は綺麗だし。
壁がホワイトボードになってるし。
天井は高いし。
ムカデは出るし。
ゴキブリは出るし。
高専虫に刺されたら、あごが2倍くらいに大きくなるし。(あれ、これは良くないところか)
よしそろそろかな。
・
・
本当は、女医さんと話したことのポジティブバージョンを書こうと思って、
その前にちょこっとだけ文化祭のことについて書くつもりだったのに
いつの間にか高専の良さについて沢山書きすぎてしまった。
かなり、偏った意見かもしれません。
もちろん悪いところも当然ありますよ。
でも、良いこと勝負だと思う。
勉強ってやろうと思えば独学でできるものもあるけど、学校に行くと沢山の仲間がいて、施設は整っていて、リソースの面で非常にありがたい。
そういう意味では、高専って、当然人によるけど、個人的にはとても良い学校だと思っています。
高専生活残り少ないけど、楽しんで、そして苦しんで、失敗して、悩んで、嬉しくなるときがまだまだ沢山あるはず!絶対!
特に、自分が苦しんでいる姿が目に浮かぶ。後ちょっとしたら、ハチマキを締めて乗り切ろうとしている自分がいるかもしれない笑。もういるってわかる笑。準備しとこう笑。
次回は、女医さん2人と話したこと第2弾、ポジティブバージョンをお伝えしたいと思います。
つづく。