病院の壁は厚い
フィジーに留学に行ったときのこと。
最初は、一歳年下のホームステイ先のホストシスターとあまり仲良くなれなかった。
私がリビングに行くと、その子は自分の部屋に帰ってしまう。
あるとき、ホストシスターが私のためにカレーを作ってくれた。
そのカレーは、涙が出そうなくらい辛かった。
けど、作ってくれたことがとても嬉しかったので、涙を堪えて思いきり笑顔で、
「凄い美味しいよ!ありがとう!」
と言った。
次の日もまたカレーが出た。
そのカレーは昨日よりももっと辛かった。
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〜病院の壁〜
現在、VRで小児患者に夢を提供するというコンセプトのもと、私なりに色々と動いているところです。
今日はその中で感じたことを一つ、ご紹介します。
それは、病院の壁は厚いということ。
いくつもの病院に、私の活動を伝え、協力して下さらないかと伝えてきました。
しかし、気持ちはあれど、医療関係者ではないことがネックになり、中々受け入れてくれるところはありませんでした。
「うちにはそんな前例はない」
「そういった取り組みは受け入れていない」
「残念ながら、ご要望にお答えすることはできません」
なるほど、これが現実なんだなって思いました。
ほんのちょーっとだけ、自身が持てなくなりましたが、
でもそれは当然なのかもしれません。
VRを病院に取り入れることで、一体何が得られるのか、病院側のメリットはあるのか、患者さんにとってどんな良い影響があるのかがまだ説明できないからです。
いくら必死に説明しても、それはただの空想論に過ぎないのです。
その体験価値というのは、沢山の事例の元に成り立つものですから、一歩目を踏み出すことが一番難しいと思います。
今は、自分の体験で感じたことを信じて、笑顔になる人が少しでも増えるはずだということを信じて、前に進んで行くのみです。
届けたいのは、病気の患者さんに対して。
その方々の意見が一番大切です。
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組織化された病院に対して、外からのアプローチは壁が高いということに改めて気付かされました。
やはり最初は、中から行くしかないのでしょう。
医学部の友人に思いを伝えると話は急展開。
嬉しいことに、病院に訪問させて頂けることになりました。
本当は、明日の土曜日に行く予定だったのですが、台風で延期になってしまいました。
残念です。
また今度報告します。
終わり。