弱い自分と向き合うコト
〜病気を乗り越えるとは〜
今は、人に自分の病気の体験を伝えることが出来ます。
けど、ちょっと前までは絶対に病気のことを人に言いたくありませんでした。
それどころか、「病気」、「入院」という言葉を、誰かが話しているのを聞くだけで
胸がチクリとしました。
自分の中で、”病気”っていうものが凄いネガティブなもので、自分はそれとは全く関係がないんだと、自分で思い込みたかったのかもしれません。
でも、2年前くらいに「それじゃダメだっ!」と思いはじめました。
しっかりと自分の病気のことを受け止めないと、自分で自分のことを理解できないんじゃないか。
普通に制限なく生活している人が凄い羨ましかったのですが、
自分の人生を他人と代わってもらうことなんて出来ない。
だったら、自分のことを理解して、前に進むしかない!
自分のことを理解するためには、今まで目を背けてきた自分の病気としっかりと向き合って、振り返ることが必要だと思いました。
すぐに、主治医や両親に、今までの検査や手術の資料を見せてくれないかといって自分で理解しようとしたのを覚えています。
次に、積極的に人に伝えていこうと考えました。
そしたら、本当の意味でずっと自分の心の中に重しみたいに存在していた、”病気”っていうものを乗り越えることができるのでは。
そんなとき、学校の掲示板で英語弁論大会の募集チラシを見つけました。
これだっ!と思って、忙しかったけどすぐにエントリーしました。
この英語弁論大会を通して、人に自分の病気とそこから感じた問題点、その解決方法を話そうと思いました。
題名は「私たちが小児患者に何ができるか」です。
その中で、VRを使うことで色々な問題が解決することができるのではないかということも伝えました。
結果として、賞を頂くことができて、自分の伝えたいことを人に伝えることが出来たんだということを実感しました。
その頃には、「病気」っていう話に対して胸がチクリとすることも無くなりました。
それどころか、今度は自分が、私みたいに病気をネガティブなものとして捉えている人に対して、何か出来ないかなと考えるようになりました。
誰にでも目を背けたり、逃げたいと思うものはあると思います。
自分の場合は病気というものがそうでした。
でも、目を背けている弱い自分と向き合ってみないと、それを乗り越えることは出来ないのではないかと思います。
それが今日、私なりに伝えたかったことです(^_^)